続き
③ベテラン不在の影響
19年ドラフトでの高校生上位指名。
20年オフのベテラン(福留・能見・藤川)退団。
21年糸井スタメン落ち。
近年、急激に若手主体のチームへ変わりつつある阪神。
単純に運動能力だけで考えると、チームの平均年齢が若いというのはプラスです。
将来的に見ても安心感があります。
ただ、ベテラン不在のデメリットもあります。
上述しましたが、昨年オフにベテラン勢が抜けたことで、主力選手の最高齢が大きく下がりました。
▼投手※一軍主力
西 30歳(昨年まで能見41歳)
▼野手※一軍主力
梅野 29歳(昨年まで福留43歳)
投手・野手共に、一年で10歳以上の若返り。
これはとんでもない事ですよ。
しかも、今の阪神というチームの主力年齢層は25-30歳が最も多くを占めています。
普通の会社・組織でも同じかと思いますが、若いリーダーが自分と同年代メンバーをまとめる大変さ…。
勝手な想像ですが、西と梅野もきっと大変な想いでチームと向き合っていると思います。
若手主体のチームは、調子の良い時期は何も問題がないのでドンドン勝ち進んでいけるでしょう。
ですが、チームが下降気味の時というのは、雰囲気が悪くなり、様々な問題が起きます。
その時に、選手の心の拠り所となり、チームを支えてくれていたのがベテランの存在です。
監督・コーチが言えないような事を代わりに言える、悩みがあれば何でも相談に乗ってくれる、同年代に聞きにくいアドバイスを求められる、苦しい時しんどい時に練習してる姿を見てるだけで励みになる、等等。
ベテラン選手には、こういった表面的には分かりにくいがチームへの貢献度が高い役割があります。
特に阪神は、長年素晴らしいベテラン選手が在籍していました。
チームの基本構成がベテランありきの体制の為、今年から一気に若返り成功!というのは正直短絡的な考え方なのかなと心配しています。
選手の能力だけでは測りきれないチーム力。
今年はここが優勝への大きなポイントになってくると感じています。
逆にいうと、今年このチームで優勝できれば、数年間は物凄く良いチーム状況で戦えることができるでしょう。
西・梅野だけに頼らず、みんなでカバーし合って今の苦しい状況を乗り越えよう!