実は重要でなかった?交流戦
▼11勝7敗の貯金4!
毎年ペナントで重要とされる交流戦。
今季も始まる前は5割で十分とか言われてました。
特に、今はチーム状態が良いだけに、可もなく不可もなく乗り切ってくれたら…という想いがファンの中にはあったと思います。
それがどうでしょう。
終わってみれば、貯金4で堂々の2位です。
もう最高。
なんなら残り試合も全部パリーグに混じってやろうか?なんて調子に乗ってます。
▼重要な18戦?
さて、盛り上がっている中ですが、みんながあまり言わないので、敢えて取り上げてみたこのテーマ。
⇨同一リーグ戦に比べて、交流戦は重要度が低い
毎年、交流戦は盛り上がります。
私も大好きですし、なんなら通常リーグ戦よりワクワクしたりします。
その要因としては、各メディアが特集を組んだり、各球団もグッズを製作したり、それに煽られるようにSNSが盛り上がったり。。
プロ野球界全体としても、盛り上がった方が絶対にプラスです。
今はコロナの影響で来場者増は難しいですが、例年なら普段のリーグ戦より来場者を見込める球団もあります。
パリーグTV等の契約増にも繋がるでしょう。
つまり、「商業的」には物凄く重要だということです。
▼ペナントで見れば重要度の低い18戦
では、根幹にあるペナントレースでの重要度はどうなのか。
結論から言うと、同一リーグ戦の重要度に比べて、交流戦の重要度は丁度半分です。
ペナントは勝ち星の奪い合いです。
各チーム143試合を戦い、その成績で順位が決定します。
・リーグ戦 各チームと25戦ずつ
・交流戦 各チームと3戦ずつ
毎年、優勝ラインは80〜85勝とされています。
つまり55〜60敗くらい出来る、ということ。
同一リーグ内で負けると、自チームの負けが増えるだけでなく、相手の勝ちを必ず増やしてしまいます。
それが、交流戦になるとそうとは限らない。
自チームが負けても、他チームも負けるかもしれない。
極端な話、18戦全勝しても他チームも全勝したら全く意味のない18戦ということ。
その逆(全敗)も然り、です。
それに比べ、同一リーグ戦での負けは、相手チームの勝ちとなり、その差は確実に「1」となる。
貯金・借金の話で言うと、その差は確実に「2」となる。
▼順位変動はまだまだこれから
というわけで、我らが阪神は現在貯金20の2位とは7差!と浮かれまくってますが、全く安心できる状態ではありません。
ここから同一リーグ戦に戻り、本当の勝負が再開します。
当たり前ですけど、3連勝&3連敗でたちまち4差ですからね!
そんなこと、普通にあるし。。
他チームの主力怪我離脱状況に比べて、阪神はここまでほぼ影響を受けていないと言えるでしょう。
さぁ、オリンピックブレイクまでの前半戦!
気を引き締め直していきましょう!
6連勝!!
▼最終戦は劇的な展開
そんな簡単には勝たせてくれません。
前半は投手戦だったので、ドキドキの展開。
ガンケルも怪我から復帰&久々の登板とは思えない程の完璧なピッチング。
7回表の中野のタイムリーで5-2になった時には、流石に勝ったと思ってしまいましたが、甘かったですね 笑
そこから同点に追いつかれた時には、負けを覚悟しました。
藤浪の剛速球を完璧に捉えられてのホームラン。
これはもうしょうがない。。というところからの最終回逆転劇でした。
▼唯一の不満
昨日の試合は本当に全てが見ごたえあって最高でしたが、一点だけ腑に落ちない事がありました。
ガンケルの6回降板です。
これは馬場が打たれたという結果論ではなく、最低でも7回までは投げてほしかった。
ガンケルは6回終了時点でまだ73球。
いくら久々登板といっても、特にヒット性の当たりが増えていた訳でもなし。
一方、馬場は2日空いての登板。
前回は札幌ドームで投げており、楽天生命パークでは昨日が初めての登板。
防御率からすると抑えているイメージですが、正直まだまだ勝ちパターンに入るにはどうかな??というレベル。
ましてや、今シーズン初めての球場での3点差登板。
どう考えてもガンケル続投でしょう。
言っても仕方ないですが、昨日は梅野&近本の奇跡でたまたま勝てた試合。
これからはもっと確率の高い勝負手を選んでほしい!
▼それにしても大丈夫か、巨人。。
そして、セリーグ2位の巨人。
菅野を先発に立ててのまさかの敗戦。
大丈夫か??
相手はパリーグ4位&交流戦9位&裏ローテ&唐川不在のロッテですよ??
セリーグを終わらせない為にも、もう少し頑張って下さい。
気が付けばヤクルトが同率2位。
これからのノビシロを考えると、ヤクルト&中日がAクラスにくるんじゃないか?
巨人!早くも踏ん張りどころ!!
交流戦最終戦
▼今日も普通に勝つ
相手先発は、楽天早川投手。
現在7勝2敗はパリーグトップの成績。
2戦2敗している楽天は死に物狂いで今日の一戦を取りにくるだろう。
でも、普通に勝てます。
▼三連勝で有終の美を!
早川投手は左投げ。
普通、左投げ投手攻略法には右打者!というのがセオリーですが、今日の阪神スタメンには特にいつもと変わらずのメンバー。
近本、中野、佐藤、糸原、糸井の5人は左打者です。
それもそのはず。
この早川投手は、左打者の方が打たれてます。
・対左打率 .315 被本塁打3
・対右打率 .216 被本塁打1
左に良いバッターがいる阪神からするとこれは嬉しいデータ。
そしてさらに、早川投手はホームゲームの方が勝率が低いのです。
・ホーム 防御率3.67 2勝2敗
・ビジター 防御率2.62 5勝0敗
どうですか!!?
勝てそうでしょう!?
頼むぞ!!ガンケル!!
8点差と7点差。同じ大勝なのに全く違う中身!
▼宿敵巨人も大勝!
今日は阪神が8点差で勝利。
すると、巨人もロッテ相手に11-4の7点差で大勝。
これだけ見ると、セリーグ上位チームはやっぱ強いのか。。と思われるかもですが。
敢えてここはNO!!と言いたい。
今日の試合展開、圧倒的に阪神が強かった!!
▼決定的な違い
それは、相手チームの現状にあります。
・楽天
パリーグ首位
交流戦2位
先発田中は表ローテの最高峰
怪我人ゼロのベストメンバー
・ロッテ
パリーグ4位
交流戦9位
先発美馬は裏ローテ
8回勝ちパの唐川不在
に対して
こんな下り目のロッテから4点も取られ、取った11点も結局絶不調の美馬から10得点しただけ。
リリーフした敗戦処理投手陣から6イニングで1得点のみ!
これが同じ実力だと言えますか!!!?
あースッキリした。
兎にも角にも、阪神としては、現時点ではパリーグ最強チーム相手に2連勝。
(ソフトバンクはペナント終盤に上がってくるからこれはこれで怖いですがひとまず置いといて…)
これほど自分たちの野球に自信を持てる経験はないでしょう。
このまま明日の早川も打ち崩してや!
球数作戦やで!!
そして翌日からは4日間のオフ!
投手はガンケルから活きの良い投手をガンガン突っ込んでな!
絶対勝つ!!
あかん日本一なってまう
▼まさかの8点差勝利
いやいやまさかの結末でした。
この展開を予想出来た人はいないのではないでしょうか。
自分も、今日は流石に良くて引き分けかな…なんて思ってました。大変失礼しました。
▼即戦力左腕の実力
伊藤に関しては、正直これくらいやってくれると信じてましたし、ほぼ完璧なピッチングでした。
島内に打たれた一球は確かに失投でしたが、ゆうてもソロ。
楽天打線特有の波状攻撃を喰らわずにソロの1失点で7回までいけたのが良かった。
本当に頼りになります。
去年のドラフトの成果が出まくってて、なんかもう震えます。
ドラフト2位で獲得した即戦力左腕。
これまでそう言った触れ込みで何人も入団してきましたが、その殆どに期待を裏切られてきました。。
それが、まさかここまで期待以上というか、安定感があるというか。
この投手をこのタイミングで獲得出来たことに鳥肌が立ちます。
伊藤投手おめでとう!!
▼強力打線とはこういう打線
そして、なんと言っても打線ですよ。
以前、相手先発ローテの回でも書きましたが、今日の田中投手は、勝ち星こそ2勝と少ないですが、楽天の中で最も安定感のある先発投手と見ていました。
※防御率2.78(試合前時点)
※先発8回中QS6度!(試合前時点)
正直、勝利数は相手先発との兼ね合いもあるのであまり参考にならないかと。
この防御率はまだ規定投球回に達してはいませんが、パリーグ4位の数字!
QS率も、同4位!
これはなかなか打てないぞ…。
スタメン全員糸原になって、球数放らせる作戦しかないのか…。
そう思っていたら、ここ最近絶不調だった大山が一発かましてくれました!
これぞ4番の一発!
ほんとに欲しいところで打ってくれました。
ナイス大山!!
これで明日の試合も楽な気持ちで試合に入っていけるでしょう。
この一発は勿論見事でしたが、この前のマルテが四球で歩いてます。
追い込まれてから粘って粘って8球目の四球。
これはきっと、楽天バッテリーの中にも昨日放ったマルテの一発が頭にあったのでしょう。
2死だし、次打者は不調の大山。
怖いマルテを警戒し過ぎて出した四球。
楽天バッテリーが簡単にストライクを取りに来た、2球目外角ストレートに上手くバットを合わせ、見事にライトスタンドへ放り込みました。
好調マルテが呼び込んだ一発と言っても過言ではないでしょう。
これこそが、本当に強力打線と呼ぶに相応しい打線ではないでしょうか!お見事!!
勝たねばならぬ試合に勝てた
▼予定通りの一勝
なんとか勝てましたね。
おつかれさまでした。
欲を言えばスアレス温存したかったですが、青柳さんが8回まで安定感あるピッチングしてくれたので良しとしましょう。
一つ前の記事の続きになりますが、我らが阪神先発陣の中では1,2を争う青柳vs楽天の中では5番手の位置にいる涌井。
この第一戦は正直圧勝して普通かなと思ってましたが。まさかのギリギリ辛勝。
明日から楽天先発陣の1番手田中、2番手早川が相手。バリバリの表ローテです。
対してこちらも負けてはいません。
安定感が持ち味の伊藤とガンケル。
2人のプラス要因
・楽天にはまだ対戦情報がない
・DHのため多少失点してもロングで引っ張れる
こちらも簡単に打でないでしょうが、それは向こうも同じと予想。
伊藤もガンケルもまだ楽天との対戦経験はなく、一次情報はないです。
2人ともクセのある投手です。
初見で撃ち込まれる事は考えにくい。
なんとかゲームを作って欲しい!
▼運が良すぎる巨人
巨人は今日も勝ってましたが、ほんと運が良いと思います。
今日は8回に勝ち越し点を上げたようですが、どうやら唐川の調子が悪く、今日投げなかったとのこと。
代わりに投げた大嶺が撃ち込まれたと。。
しかも、明日以降も投げるのは厳しいと。。by井口監督。
そしてさらにロッテは先発もバリバリの裏ローテ。
(阪神はバリバリの表ローテでした。1勝2敗で出鼻挫かれたやつ)
交流戦最後に与えられたボーナスステージ。
巨人よ、このカード3連勝出来なければ相当ヤバいよ。。。
交流戦の成績は対ローテの運が左右する?
▼同一チームとの3連戦
近年、プロ野球の先発投手は「6人を中6日で回す」が基本ローテの考え方にあります。
そして、同一チームとの3連戦を基本としてペナントは組まれています。
チームとしては、連敗は避けたいもの。
そうなると先発投手6人を、3人ずつ力量を均等になるように配置します。
とはいえ、そこまではっきりと均等にはならない(敢えてしない場合もある)為、表ローテ(強い方)・裏ローテ(弱い方)というものが出来上がる。
長いペナントレースなら、多少の差はあれど、表も裏も両方対戦していくことになりますが、これが交流戦になるとかなり話は変わってきます。
交流戦は同一チームと3連戦を1回だけして終了の計18戦です。
つまり、運が良いチームは、相手の裏ローテばかりの対戦が続いたり。。逆に運が悪いチームは、表ローテばかり。。
今年の交流戦も今日から最後の3連戦。
各チームの相手ローテがほぼ見えているので、ひとまず我らが阪神と宿敵巨人の運の良し悪しを探っていきたいと思います!
※自分の感覚で各チーム先発投手のチーム内順位をつけました。
1…エース
2…2番目に良い投手
3…4…5…
6…6番手の投手
という感じです。
なので、総合計の数字が少なければ少ないほど、相手チームの好投手と対戦した。。すなわち、運が悪かった!という解釈でお願いします。
ではいきましょう。
▼阪神
ロッテ 二木1・岩下2・佐々木朗5
西武 髙橋3・今井2・平井5
オリックス 山岡3・宮城1・山﨑幸4
ソフトバンク 石川3・マルティネス1・和田5
日ハム 上沢1・加藤3・アーリン5
楽天 涌井5・田中1・早川2
▼巨人
楽天 岸6・則本3・瀧中4
ソフトバンク 石川3・マルティネス1・和田5
西武 松本1・ダーモディ4・内海6
日ハム 池田4・立野6・伊藤2
オリックス 山岡3・宮城1・山﨑幸4
ロッテ 本前6・美馬3・小島4
▼結果発表!!
阪神 52
巨人 66
両チームの合計点数です。
ショック。。
14点も差が出るとは。。
我らが阪神、めちゃ運が悪かったです。
しかも、今日からの3連戦の差がまたスゴイ。
阪神 8
巨人 13
3戦だけでこの差。
どんだけキツイねん。
いやいや、結果勝ってるからいいやん!とか、貯金作ってるからいいやん!て思うかもしれませんが。
自分からすると、同じ一勝でももっと楽に勝てたんじゃないか??もっと貯金作れたんじゃないか??と、物凄くケチくさく考えてしまいます。
▼全てをプラスに考える
まぁでもそんなこと言っても仕方ないので、最後はプラスに考えて終わりにします。
・好投手と対戦出来たことで貴重な経験を積めた
・日本シリーズで当たる投手の生きた情報を得ることができた
・悪運の今カードを善戦したことで来年の交流戦に期待が持てる
よし、今日から楽天自慢の表ローテ!
ボッコボコに打ち崩してや!!